こんばんは🐷
今日はハーブ界の偉人・占星術師で薬剤師の
カルペパーについての記事です。
メディカルハーブの資格勉強をした方でも
「カルペパー」と聞いて思い出せるのは
「そういえば歴史の勉強でジェラートとセットで
覚えたかな…」くらいではないでしょうか?
アロマの資格の勉強だともうちょっと
深く習うっぽいですね。
イギリスハーブ療法の父と呼ばれる
彼のわずか38年間の濃ゆーい生涯と、
代表作『ハーブ事典』について見ていきましょう💡
🌿カルペパーの生きた時代と生涯
ニコラス・カルペパーは、
1616年、イギリスのサリー州(ロンドンの南西)
に生まれたと言われています。
個人的には、サリー州と聞くと、映画の
ホリデイを思い出します
当時の英国の時代背景としては、
1603年にエリザベス1世が崩御。
エリザベス1世は独身で子供がいなかった
ため、遠縁のジェームズ1世が
次の国王として就任しました。
ところがこのジェームズ1世が強引に
専制政治を推進したため、もといた議会派と
対立を深め、当時の政情は
緊張の真っただ中にありました。
そして1649年、ついにブチ切れた
クロムウェル率いる清教徒が
国王を処刑する清教徒革命があった
時代です。
カルペパーは、祖父・父親ともに敬虔な
清教徒の家庭に生まれ、聖職者となること
を期待されていましたが、
10歳の頃から占星術やオカルトに
心惹かれるスピリチュアル少年だった
ようです🌎🌞🌜
(父親は彼が生まれる2週間ほど前に
既に亡くなっています)
カルペパーは名門ケンブリッジ大学に
入学し放蕩三昧だったようですが、
恋愛がきっかけでたった1年で大学を
離れることになります。
恋人と2人で駆け落ちを試みましたが、
なんと彼女が落雷に打たれ死亡します⚡
そんなことってあるんですねぇ…(;´・ω・)
この事件でカルペパーは失意のどん底に
追いやられ、立腹した祖父からは学費の
援助を打ち切られ、その後は
薬局に見習いとして丁稚奉公することに
なりました。
結局聖職者にならなかったカルペパーに
失望した祖父は、彼にわずかな遺産しか
相続しなかったそうです。
この時の師匠の徒弟の一人と、
のちに薬局を共同で経営。
そしてカルペパーが24歳のとき、
15歳の少女アリスと結婚。
生涯夫婦として暮らしました。(ロリコ…
子宝に恵まれ、息子も生まれます。
この時、独立して薬局を開業し、
占星術とハーブ、人体の知識を複合させた
手法で人々を癒していきます。
カルペパーは、常に貧しい庶民の味方として
無料や安い治療費で患者の診察に
あたりました。
当時は、大学出の医師の診療を
受けられる患者はごくわずかで、
多くの庶民は占星術師や呪術師、産婆と
いった民間治療者によって治療を
受けていたそうです。
そして、それまで権威的であった
英国医師会と徹底的に戦いました。
当時の医術書はラテン語で書かれており、
限られた階級の人しか読めないように
なっていたのですが、翻訳することで
誰もが処方箋を英語で読めるように
したのです。
当然、医師会は反発、カルぺパーを
激しく糾弾します。
カルペパーは
無免許の医者として医療の大衆化を
すすめた、まさに赤ひげ先生なんですね。
本書『ハーブ事典』は、この流れで
書かれた書物で、今日までの300数十年
以上もの間、読み継がれています。
途中、戦地に赴いて胸に銃弾を受けた
ことがありましたが、これが彼の短命の
きっかけになったとも言われています。
38歳の晩年は、自宅で息を引き取った
と言われています。
🌿『ハーブ事典』について
カルペパーの医学観としては、
占星術・ハーブの効能・体液医学を
融合させたもので、本の構成としては、
図鑑のような形式で、各ハーブについて
効能・支配星・星座が書かれています。
この本の序文には、
わたしを除き、ハーブの性質に
関するこれまでの書籍の著者たちは、個々のハーブが人体の特定の部位
への使用に適している根拠や、あるハーブが特定の治す理由に
ついてはいっさい説明していない
とし、古くから伝わる薬草療法や医術論で
あっても、きちんと根拠を調べて書いていますよ、
というスタンスを強く打ち出しています。
カルペパー自身が神を信じ、大きな流れの
中に人間が生かされており、
人間は世界の縮図である、
と理解しているところから、
ホリスティックな思想をベースに
もっていることが分かります。
ただ、星の動きをよく見て、
病気や植物にもたらす影響を、
因果関係としてより深く紐解いていこう
というのが、カルペパーの主張の真髄です。
治療の方法論としては、
※各ハーブが対応する惑星に割り当てられている。
①どの惑星が何の病気の
原因になっているか見る
②病気により身体のどの部位に
不調をきたしているか見る
③不調をきたしている身体の部位が
どの惑星に支配されているか見る
④病気の治療法の一つとして、
原因となる惑星に対抗する惑星の
ハーブを使用して治療する方法がある
(反感):水星⇔木星・火星⇔金星・太陽、月⇔土星
⑤もう一つの病気の治療法として、
不調をきたしている部位を司るハーブ
そのものによって治療する方法がある(共感)
ということらしいです。
一般人の我々にはワケワカメですね、、🤨
🌿各星座とハーブの効能について
まず、黄胆汁・血液・粘液・黒胆汁の
四体液論をベースに、
四元素(火・空気・水・土)、
支配星(火星、太陽・木星・金星、月・土星)
がそれぞれ対応します。
これらがそれぞれの星座と対応しており、
それぞれ人間の体の各部位と対応しており、
性格的な気質などが対応しているそうです。
(画像だと見づらくて申し訳ないのですが、
リンクははっきりと見えます。。)
『ハーブ事典』には、地元に生えている
野草含め、数えきれないほどの植物について
説明されているので、一部抜粋してみました。
近代的な成分分析の技術もない時代に
書かれた本ですが、
たとえば、
・ミルクシスルが肝臓に良い
・カレンデュラの創傷治癒
・エルダーフラワーのむくみ改善
・ダンディライオンの強肝・利胆
・フェンネルの駆風
・ミントの消化促進
・カモミールの腸の消炎効果
・香辛料系の抗菌や温め作用 など、
現代でもよく知られる効能がこの時
すでに分かっていたようですね。
なんとなく自分と相性が良いように
感じるハーブがあれば、
意外と占星術的に良い関係…なんてことも
あるかもしれないですね。
VOGUEや生活の木のサイトでも
コンパクトにまとまったものがあったので
外部リンクを貼付しておきます。
占星術とハーブの蜜月関係。【モードな植物哲学】- VOGUE JAPAN
西洋占星術とハーブの話 4つのエレメントとアロマの関係 – 生活の木ライブラリー
私は山羊座なので、
支配星は土星、気質は黒胆汁質(憂鬱質)で、
性格としては生真面目・記憶力が良い・
勤勉・頑固という結果でした。。
…言われてみれば少し当たってるカモ?
今日はカルペパーについての解説記事でした~~
占星術ってかなり難しいですが、
たまにはハーブと人体のもつスピリチュアルな
面にフォーカスしてみるのも、
面白いなと思いました😊
ではでは~~~🖐💨
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