【つれづれ読書録】『老人初心者の覚悟』by阿川佐和子

こんばんわ🐷

 

今日は、メイントピックスとは関係ないですが、

最近読んだ本についての読書録をポストします⭐

 

阿川佐和子さんの『老人初心者の覚悟』。

書店で目に留まり、つい買ってしまいました~💨💨

 

この本は、

 還暦を過ぎた自分はどうなっているのだろうか…?

 年を取っていくのってなんとなく不安かな…。。

 

と思っている方にとっては、すこーし展望が見えてくる本かもしれません。

 

 

父親は、昭和~平成を代表する作家・阿川弘之さん。

 

もともと阿川さんの文章はちょこちょこ読んでいましたし、

TV番組の『サワコの朝』は、放映時間(土曜7:30~)には

起きられないものの、TVerであとから配信を見ています。

 

阿川さんには、不思議なバランスの良さを感じさせられます。

 

キレキレで厳しそうな、ちょっと怖いお局さんを感じさせる時もあれば、

買い物に財布を忘れるサザエさんのような、可愛らしいおっちょこちょいさとか、

妙に所帯じみたフレンドリーさを感じさせる部分もある。

 

阿川さんにハマったきっかけの一冊は、大石静さんとの共著の『女の奥義』。

 

公式の紹介文の文言を借りて言えば、“フツーではないオバサン二人”

人生のアレコレについて語り合う本です。

 

阿川さんは“還暦婚”、大石さんは“アブノーマルな恋愛”を経験し、

「フツーのヒト」が経験しない修羅場を乗り越えてきている。

これを読んでいると、大抵の自分の悩みなんぞ大したことがないと

なんだか笑えてきてしまう一冊でした✨(笑)

 

さて、前置きが長くなってしまいました。。

 

『老人初心者の覚悟』は、『婦人公論』の連載エッセイをまとめたもので、

阿川さんが日常で感じること(老いや世相、近頃の若者や人生について

考えた事など)が短編続きで書いてある著作です。

 

更年期をはじめ、それまでなかった身体の不調を体験したり、

久しぶりに参加した同窓会で新たな発見をしたり、

延命治療や死に方について想いを巡らせたり、

健康診断にドキッとしたり。

 

老人初心者を経験するのはまだ先になりそうなものの、

文体にリアリティがあるので「そう遠くない未来感」

ひしひしと感じました・・・

 

ノウハウ本ではなく体験談として書かれているので、

いわゆる年長者の説教臭さが少ないところが読みやすいです。

(ゼロではないのですが…嫌味がないからライトなのかな。。)

 

そして、阿川さんが折に触れて思い出す、お父さん(阿川弘之)の存在。

 

厳しくて、こだわりが強くて、頑固で、考えが古くて扱いづらくて。

でも威厳があって、自分の人格形成に大きく影響していることは

否定できなくて、無視できない存在で、何よりどこかで尊敬している。

 

そんな複雑な感じなのかなぁ…と想像します。

文士の家庭に生まれ育つのは、なかなか大変そうです😫💦

 

人生山あり谷ありでも、心は元気で楽しそうな文章を読むと

年を取っていくのも悪くないな、と思える一冊でした😊

 

 

ビビッドな阿川節に是非触れてみてください笑

ではでは~~🖐💨

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